鳴き声が聞こえてきそうな等身大のリアル木彫り動物がこの夏、岡山県新見市に大集合――。人気作家はしもとみおさんの個展「にいみどうぶつ列車へようこそ!」(新見市など主催、朝日新聞岡山総局など後援)が、7月4日に新見美術館(新見市西方)で始まる。
開館30周年記念と、2018年の西日本豪雨、19年の局地豪雨で立て続けに大きな被害を受けた新見市の復興を願う思いを込めた特別展だ。
はしもとさんは、兵庫県生まれ。15歳の時に阪神大震災を経験し、目の前でさまざまな命が失われるのを目の当たりにした。「大切な命をずっと残したい」という思いを胸に「動物の命」をテーマにする彫刻家になったという。
展覧会では、アニメにもなった人気漫画「いとしのムーコ」(みずしな孝之作)の主人公ムーコを木彫りにした作品など等身大の動物彫刻約100体に加え、デッサンやドローイングなど計約600点を展示する。全て写真撮影が可能だ。
9月6日まで(祝日以外の月曜休館)。一般800円、大学生500円、中高生300円、小学生200円。問い合わせは新見美術館(0867・72・7851)へ。(中村通子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル